
ディー・エル・イー(DLE)は、拡大傾向が続くアニメビジネス業界へ提供する新たなサービスとして「オルタナティブ・アニメ」事業の開始を発表した。
DLEは、秘密結社鷹の爪をはじめとするIP(著作権や商標権等の知的財産権)を開発、東京ガールズコレクションの商標権を獲得し再生させるなど幅広い事業領域へビジネスを仕掛ける実績を持つ総合エンターテインメントプロデュースカンパニー。
「オルタナティブ・アニメ」事業とは、テレビ放送や配信を目的とした30分のアニメ・シリーズ(1クール、全12話)をメインの領域として、DLEのAdobe Animateによる制作ノウハウを活かし進化させたミドルクォリティのアニメーションを通常の2Dアニメ会社よりも低コスト且つ短期間で制作するというもの。
近年のアニメビジネスの世界的活況によって、日本のアニメ制作のスタジオ各社の制作状況は逼迫し、昨今では作品の完成が4~5年先になると言われている。そのような環境下で、DLEは同事業がIPホルダーやコンテンツプロバイダー、製作委員会などの問題の解決策となるものと考えている。企画からローンチまでが数年先になるのが常態化するアニメビジネスの世界で、原作などのIPが旬のうちに制作、公開することでビジネスの成功確度をあげることを目指し、DLEは同事業を開始する判断をした。
同事業の第1弾として、3月12日に発表された「クレヨンしんちゃん」のスピンオフコンテンツ「野原ひろし 昼メシの流儀」(BS朝日にて10月より放送)のアニメ制作を担当しており、現在鋭意制作中だ。
(C)臼井儀人・塚原洋一/「野原ひろし 昼メシの流儀」製作委員会