2025年02月20日 15:45

2月13日、輪島市能登半島地震被災地支援 木造モバイル建築を活用した「輪島市復興デザインセンター」開所式が行われた。

日本モバイル建築協会は、恒久仕様の木造モバイル建築を用いた応急仮設住宅等の普及に取り組んでいる。令和6年能登半島地震の発災後、石川県や輪島市等から要請を受け、同協会の会員各社と協力し応急仮設住宅や仮設漆器工房等の建設に取り組んできた。木造モバイル建築は従来のプレハブなどの建設型応急仮設住宅と異なり、一般住宅と同等以上の安全性や断熱性、耐久性を有し、仮設建築物として利用した後に移設して本設の復興住宅等に転用できる。

同センターは、輪島塗仮設工房が建ち並ぶ石川県輪島漆芸美術館の敷地内に整備。復興期は奥能登の復興状況をPRする発信基地として、輪島市の漆器工房等の活動等を広める拠点・情報発信を含めた空間デザインと印刷機材で輪島の職人を支援するための施設となる。また、太陽光発電システムを装備し災害発生時には医療的ケアが必要なケア児者が避難できる福祉的な一時避難・退避場所としても利用できる。

開所式では、会場内に設置された大型プリンターのデモンストレーション等も行われた。この寄贈にあたっては、「能登半島地震被災地域へ木造モバイル建築を届ける支援活動またはプロジェクト」に賛同した山梨県丹波山村、愛知県常滑市と、同協会に寄せられた一般個人有志からの寄付金、SCエージェントからの太陽光発電システムの現物寄贈等を活用。同協会が取りまとめ、輪島市に現物寄付し、整備した。