2025年02月20日 15:28

「SUUMOリサーチセンター」は、2017年から住宅の室内環境を定量的に評価する実証実験を実施しており、研究開発したIoTセンサーを、パートナー会社が保有する中古マンションの住戸に設置。IoTセンサーで室内環境を数値化した。
日本の住宅選びでは、間取りや駅までの距離などの条件や、耐震などの「災害に対する性能」が長らく重視されていた。一方で、部屋の暖かさや、静かさなどの室内環境については、実際に住んでみなければ分からなかった。「SUUMOリサーチセンター」が入居後の居住者にアンケートを取ると、「部屋が暑い・寒い」「近隣の生活音がうるさい」といった内容が上位に不満として挙がっており、生活者の知りたいニーズは顕在化している。
そこで、「SUUMOリサーチセンター」は、温度や音などを測定できるIoTセンサーを住戸の室内と室外に設置し、遠隔で数日間の温度、騒音などのデータを取得。そのデータを分かりやすく見える化し、該当住戸の室内環境がどの程度快適かが分かる資料を作成した。例えば省エネ改修を実施した場合、その改修の前後で測定、比較することで改修の効果を分かりやすく可視化できる。
2024年4月より「省エネ性能ラベル」の、11月より「省エネ部位ラベル」の表示がスタートした中、この体感値に近い指標を合わせて使用すれば、より省エネを身近に感じて住まい探しができるようになる。