2025年02月19日 09:45

フジクラは、千葉県の佐倉事業所内に建設を進めていたSWR新工場が竣工し、稼働を開始した。

新工場では、同社独自の細径高密度型光ファイバケーブル(Wrapping Tube Cable:「WTC」)内に実装される間欠固定型光ファイバリボン(Spider Web Ribbon:「SWR」)を生産する。今回の稼働開始により、SWRの生産量は光ファイバ長ベースで約30%増加する見込みだ。

近年、生成AIの進展に伴うデータトラフィックが急速に増加し、大容量高速通信、低遅延通信に対する要求がますます高まっている。各国では光ブロードバンドやデータセンタの整備が増加し、今後も継続した需要が見込まれる。同社は需要増に対応するため、佐倉事業所の光ファイバケーブルSWR/WTCの生産能力を強化すべく、SWR新工場の建設を進めてきた。そして今回、新工場の稼働を開始し、2月17日に開所式を執り行った。

SWR新工場では、自社開発の製造装置やものづくりDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用により、需要増に対応する生産能力の強化だけでなく、高い品質と生産性を追求している。また、GX(グリーントランスフォーメーション)技術を積極的に導入し、同社初のカーボンニュートラルを目指す。

所在地は、佐倉事業所(千葉県佐倉市六崎1440)所内。

SWR/WTC製品紹介サイト