2025年02月14日 16:01

アジア人文文化交流促進協会(JII)は、外国人住民の日常の困りごとを地域のボランティアがサポートする新たな事業「スポットおとなりさん」を、2月17日より開始する。
JIIは2020年に、日本で初めて「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム(OFP)」を立ち上げた。OFPは、日本人ボランティアと近隣に住む外国人住民がペアを組み、半年間1対1で交流しながら、日本語の学習や生活情報の提供、文化・習慣の理解をサポートするプログラム。外国人住民が日本での生活にスムーズになじむことを目的とし、交流を通じて友情が育まれ、活動終了後も継続的に関係を築くケースが多く見られる。
2022年、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ウクライナ避難民への支援を開始した。その後、アフガニスタン難民をはじめとする避難民を受け入れ、ボランティアチームが主体となり、難民・避難民が日本社会になじむための生活支援を柔軟に提供。OFPでの経験や難民・避難民支援を通じ、日本で暮らす一般の外国人住民も同様の課題を抱えていることを実感し、本事業の立ち上げにつながった。
本事業では、外国人住民が抱える生活インフラ、医療、教育、行政手続きなどの課題に対し、地域ボランティアが単発でサポートする。従来の公的支援や支援分野の制約を超え、必要なときにピンポイントで支援を受けられるのが特徴。地域住民が主体となり、外国人住民との助け合いの輪を広げることで、多文化共生の新しい形を実践し、誰もが安心して暮らせる地域づくりに貢献する。