2025年02月12日 09:57

東京都東村山市、日揮ホールディングス、レボインターナショナルおよび、SAFFAIRE SKY ENERGYは、「持続可能な社会の構築に向けた廃食用油の資源化促進に係る連携及び協力に関する協定書」を2月10日に締結し、同日に東村山市役所で協定締結式を執り行った。
東村山市は、これまで市民生活で出る廃食用油を可燃ごみとして焼却処理していたが、2024年8月23日に、使用済み食用油(廃食用油)から持続可能な航空燃料(SAF)を製造し、SAFで航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクト「Fry to Fly Project」に多摩地域の市として初めて参加した。さらに、2024年10月20日に開催された同市主催のエコライフフェアでは、このプロジェクトの一環として廃食用油の回収を行い、多くの来場者の協力により、140リットルの廃食用油を集めることができた。同市としても、脱炭素社会の実現に向けてのさらなるごみの減量や資源化、CO2削減が課題となっていることから、今回の協定締結し、市民とともに取り組むことに至った。
市では、市内3拠点に廃食用油回収拠点を設置し、2月から廃食用油回収を開始する。各回収拠点に集まった家庭系廃食用油はレボインターナショナルが収集し、国内初のSAF大規模生産を行うSAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(コスモ石油堺製油所内、2024年12月完工)へ運ばれ、国産SAFの原料として資源化される。また、市では、市民に加え、市内の民間事業者や商店街等への周知活動を実施する予定だ。