2025年01月17日 12:01

久米設計社が設計した「嘉麻市庁舎」が、SDGs建築賞「審査委員会奨励賞」を受賞した。
福岡県の中央(筑豊地方)に位置する嘉麻市は、1市3町の合併により生まれた新たな市。本プロジェクトは嘉麻市の新庁舎の計画であり、2020年3月に竣工。嘉麻市庁舎の設計にあたっては、嘉麻市の自然と共生しそれを活かすことを念頭に、地方都市の市庁舎でありながら先進的な環境建築を目指した。
遠賀川の恵みや盆地特有の環境を最大限に生かしつつ、安心・安全性確保とイニシャルコスト縮減を両立した合理的なデザインを追求。時代背景・地域環境に対して純粋に応答することが、この市庁舎建築の姿勢としてふさわしいと考えた。そのようなコンセプトのもと、建築・構造・設備が一体になった無駄のない合理的なデザインにより、洗練された市庁舎を実現。このたび、第2回SDGs建築賞審査委員会奨励賞を受賞することとなった。
本市庁舎のSDGsの観点においては、「Goal7:エネルギー」の視点に呼応した高い環境性能・省エネルギー性能を確保。さらに、「Goal8:経済成長と雇用」や「Goal4:教育」を意識した職員の働きやすさ・コミュニケーションの活性化を促す執務エリアを計画。また、地域社会のコミュニティが生まれる市民ラウンジや市民ワークスペースの計画など、様々な工夫を凝らしている。詳しくはこちら。