2025年01月10日 15:53

サナースは、1月、千葉県富津市に新テストセンター「サナース ソーティング ラボ」を開設し、同社で販売する高性能選別機器による選別テストの受入を開始した。

同社は、これまで2018年に開設した木更津マシンパーク内に、選別機器のテストセンターを設置して金属およびプラスチック等の選別テストを実施してきた。今回、顧客からの高度選別ニーズの高まりを受け、より効率的でより高度な選別プロセスを検証、提案できる体制を整えるために、木更津マシンパークの一部の選別機器を移設した。

移設先は新たに開設するサナース ソーティング ラボ。今後、顧客から持ち込まれるサンプル材料を使用した選別機器の性能確認および選別プロセス最適化のための検証実験などを受け入れていく。本設備の最大の特徴は、高度選別をするためのセンサー選別機の選別テストだけでなく、その前処理(分粒、磁選、風力選別)も含めたより実践に近いテストを行える設備を取り揃えていること。定量供給から始まり、粒度選別、分別、選別の4つの重要な工程の最適化を検証できる設備となっている。金属スクラップだけでなく、ASR(自動車破砕残渣)、産業廃棄物、焼却灰など様々な選別テストに対応でき、目的に応じた機械の組み合わせによりプロセスの比較検討ができることを重視している。

3月頃にはプラスチックなど非金属材料に特化した機器の移設も完了する予定で、同社が主力とする欧州製の高性能選別機器の組み合わせによる機動性の高い選別テストを提案していく。

サナース