2025年01月10日 13:06
静岡大学理学部の後藤寛貴助教は、クワガタがオスだけ大きな大顎を作っている仕組みを明らかにし、クワガタの「カッコ良さ」の源に迫るため、クラウドファンディングを開始した。
本プロジェクトの目的は、クワガタがオスだけ大きな大顎を作っている仕組みを明らかにすること。どのような仕組みで大顎が大きく発達するのか。なぜメスでは発達せず、オスだけでその仕組みが機能するのか。どんな仕組みで、種ごとに多様な形態となっているのか。こうしたクワガタの大顎にまつわる謎を研究を通して解き明かし、そのカッコよさの源に迫りたいと考える。
そのために、オスの大顎が形成されるときにどのような遺伝子が使われているのかを調べ(発現解析)、その遺伝子を働かなくしたときに大顎が発達しなくなるかどうかを調べていく(機能解析)。遺伝子の働きを抑えた時に姿がどう変わるかを調べることで、その遺伝子がどのような機能を持っているかを明らかにすることができる。
多くの人に馴染み深いクワガタに関する研究を、クラウドファンディングを通して行うことで、基礎科学への理解や支援を一般に広げようと、クラウドファンディングに挑戦することを決定した。目標金額は200万円(All or Nothing形式)で、募集期間は~2月20日17時。資金は実験に必要な試薬や設備の購入、学会参加やサンプリングの費用などに使われる。プロジェクト詳細はこちら。