2025年01月09日 16:06

今治市は、新たに「住み続けたい田舎」を実現するための一環として、愛媛県内初の自治体主導による「終活サポート事業」をスタートした。「将来の暮らしの安心」を支えるこの取り組みは、高齢化が進む地方自治体のモデルケースとして期待されている。

愛媛県今治市は、「住みたい田舎ベストランキング」で3年連続4冠に輝くなど、移住・定住先として全国から注目されている。その一方で、総人口が年々減少する中、高齢化率は上昇しており令和5年には35.8%となった。

開始された終活サポート事業では、将来に対する不安を聞き、終活をともに考える相談窓口「終活サポートセンター」を設置。住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで送るために必要な情報を提供し、市が実施する終活支援に賛同し、それぞれの特色を活かして終活を応援している事業所を紹介する。

また「終活情報登録事業」では、元気なうちに終活に関する情報を今治市に登録することで、意思表示ができなくなった時に、登録内容を指定した親族や病院、警察などに伝えることができる。登録できる内容は、緊急連絡先やエンディングノート・遺言書の保管場所、葬儀などの生前契約、親族に伝えたいことなど。現在の登録は40代~80代と、幅広い世代に広がっている。

さらに出張講座「いまばりで終活を始めませんか」も開催。終活に関する全般的な知識を伝えながら、人生の最期に対する不安を解消し、これから過ごす未来を前向きに楽しく生きるための準備をサポートする。