2025年01月08日 12:50

アルクが刊行した、京都市および京都市観光協会との共同制作による「キクタン英会話 『京都編』」が、発売から2カ月で京都市内の書店にて600冊以上の販売を記録した。
京都市が発表した「令和5年 京都観光総合調査結果」によると、外国人宿泊客数は535万7千人と過去最高を記録した。町の賑わいが加速する中で、グローバルな対応が求められるシーンも急増。時間や高額のお金をかけずに、楽しく無理なく外国人観光客とコミュニケーションをとるために「京都の町そのものを英会話教室にできたら」と本書の制作に着手したという。
そのため、試験のための英語ではなく日々の実生活や仕事などで、身近に使う英語が学べることを大前提とし、語学書初となるローカライズ=地域に特化した内容を加味して構成した。また京都市職員へのアンケートを実施。回答結果から得られたニーズや体験談に基づいて、書籍内のコンテンツに反映させた。それにより日常業務や日常生活に根差すリアリティある語学書が完成した。
さらに、京都以外から観光に来た人が、京都のお土産として購入するというニーズが高まっている。京都駅八条口の駅構内にある「ふたば書房」では、京都みやげとして専用コーナーを設置。これにより販売数は右肩上がりだとのこと。京都に旅行に来た人が、外国人観光客との対話の機会に遭遇して、改めて英語に必要性に目覚めたり、京都に里帰りする人が地元について英語でなんと説明するかを学ぶなどの需要が加速することが予想される。