日本最大級のクリニック情報サイト「ドクターズ・ファイル」を運営するギミックは、全国の開業医を対象に調査を実施。全国の開業医500人を調査して「開業医白書2024」を発表した。

これまでに全国約3万人の医師へ取材を行ってきた同社ならではの知見を生かし、クリニックの現実や開業医の課題を定性的・定量的に明らかにした調査データを発表。2023年に最初のデータを発表し、2回目となる今回は、経年変化も含めた分析を行っているのが特徴となっている。

調査によると、40代以下の3割は「1日10時間以上労働」で、一般的な労働者の約9割が週休2日制なのに対し、開業医の7割は休日が「週2日未満」。また48％が「スタッフ採用」に悩みを持っており、従業員数が多いほどコミュニケーションに課題があると回答。51.4％と過半数が「応募者が少ない」ことを課題としている。

また71.2％がペイハラを受けた経験ありと答えており、開業医自身、スタッフともに大きなストレスになっていることが明らかになった。

「開業」については、7割近くが「1年未満」の短い準備期間で開業しており、40歳以下では「半年未満」の超短期開業が35.9％も。過半数が「5000万円未満」での開業だが、40歳以下では「1億円以上」の調達も25.5%いた。継承の決断は70代でも「まだわからない」が25％、引退後「廃業予定」は地方では25.9％にのぼる。「開業医白書2024」のダウンロードはこちら。