2024年12月27日 16:00

大阪・泉大津市は1月18日・19日に「乳幼児・妊産婦 お泊り避難所体験会」を開催する。会場は、市が妊産婦の福祉避難所として指定している関空泉大津ワシントンホテル。

この体験会は、妊産婦ホテル避難制度に登録している妊婦の家族や、産後1年以内の産婦家族15組を対象とし、今回で3回目の開催となる。体験会では4つのプログラムを1泊2日で提供する。体験ブースでは、災害時の授乳方法や赤ちゃん避難リュック体験など、多岐にわたるスキルを学ぶ。また、赤ちゃん用避難所ベッドを活用し、ホテルの客室でリアルな避難生活を体験。さらに、赤ちゃん心臓マッサージの方法や、スマホを使った119番通報の手順を学び、緊急時に即座に対応できるスキルを身につける。助産師による休憩スペース&健康相談、こどもの遊び場でのストレス解消も。

災害対策に完璧はない。しかし、その中で、「避難所だから仕方ない」と考えたり、安心して生活できる環境を整えることが、「贅沢」とは異なるという点が見落されてきた。そこで、今回は過去2回の体験会で浮かび上がった課題や、能登半島地震での経験を受け、妊産婦や小さな子どもを持つ家庭が安心して過ごせる環境づくりに重点を置いた。

安心して過ごせる環境をつくるため、体験会では大阪府助産師会と初コラボ。避難所の特別な状況下でも適切におむつ替えができるよう、助産師が具体的な方法を指導。参加者の健康状態を助産師がチェックし、必要なアドバイスも提供する。