2024年12月20日 12:44

河出書房新社は、「列車種別 探究読本」を12月20日に発売する。
「列車種別」とは、「急行」や「快速」「準急」など停車駅やサービスの違いによる列車の種類を指す。列車種別は利用者にとって、難解かつ、ややこしいもの。しかも、ダイヤ改正が行なわれるごとに新たな種別が登場したり、停車駅が大きく変わったりすることもある。その変遷をつぶさに見ていくと、鉄道会社がその種別を設定した理由のみならず、将来的な戦略までもおのずと見えてくる。本書「列車種別 探究読本」は、おなじみの種別から珍しい種別まで、全国の鉄道の最新情報を集めた、新鮮な驚きが満載の一冊だ。
本書では、「列車種別」の楽しみ方、そして種別を通じた鉄道会社の戦略を読み解いていく。「快速急行」や「準急」と聞くと、多くの人は東京や大阪といった大都市圏をイメージするはず。たしかに、種別にまつわるエピソードの多くは大都市圏にある。しかし、本書は首都圏や関西圏のみならず、全国に視野を広げ、注目すべきエピソードをとりあげた。快速や急行は何も大都市圏の専売特許ではなく、地方私鉄にも存在する。種別を通じて、意外な鉄道の姿も見られるのではないだろうか。また、筆者の新田浩之さんは1987年生まれであり、国鉄を知らない世代だ。だが、現代では考えられないような国鉄時代の興味深い種別事情にも言及している。
定価は1793円(税込)。発売⽇は12月20日。