2024年12月17日 09:54

日鉄物産システム建築は、1999年に発表した平屋専用規格型システム建築「SUMISYS TiO(スミシス ティオ)」の販売開始から25周年を迎えた。
「TiO」は同社の展開するシステム建築ラインナップの中で、建物のモジュール化・部材の規格化を進めたことで、コストメリットが最も大きい商品だ。そのメリットが評価され、主に工場や倉庫で採用されており、販売開始から着実に実績を増やし、国内で累計1850棟となっている。
「TiO」は、基礎にかかる負担も平準化されるため、コンパクトで浅い連続フーチング基礎(布基礎)システムが可能。シンプルな形状の為、基礎を構成する部材の工場製作比率を高めることができ、その結果、現場の省力化による施工費の圧縮に繋げている。また、「TiO」は柱ピッチの基準モジュールを6mに設定することで、鉄骨システムの柱・梁を最適サイズで揃えることができ、屋根・外装の下地鉄骨も軽量な材料を使用し6mの長さで大量生産が可能。柱と梁の接合部分は、溶接ではなくボルトによる接合とするため、スピーディーかつ低コストでの製作が実現できる。基準モジュールを設定することで、屋根・外装の納まりの標準化が容易となり、品質の安定と同時に残材の発生量が低減できるなどの環境的なメリットがある。「TiO」はこのような特長を活かし、システム建築の工事範囲において、一般工法に比べ最大25%のコスト・工期圧縮を実現している。