2024年12月13日 12:53

神奈川県 箱根で旅館5店舗・飲食店3店舗を運営する「金乃竹」は「金乃竹 塔ノ澤」と「Hotel 坐樂閑」にて、9月から検証を行っていた「Skip制度」を12月より正式に導入した。
「Skip制度」とは、連泊中の宿泊客が客室清掃を放棄する選択ができ、制度を利用した人には館内施設やグループ飲食店で使用可能な割引チケットを渡す仕組み。この取り組みにはチケットによる追加サービスの体験による顧客満足度の向上、清掃放棄により業務効率化を実現、清掃時に発生するCO2・水資源・電力・廃棄物などを削減するなどのメリットがある。
検証前は連泊客の約80%が客室清掃を希望していた。しかし9月から11月の検証期間中において、連泊数598件のうち227件の宿泊者が清掃を希望せず、全体の38%が「Skip制度」を利用。実際に「Skip制度」を利用した宿泊客からは、SDGsへの取り組みに賛同する声が寄せられ、非常に好意的に受け入れられた。
また、「Skip制度」を導入したことで、通常サービススタッフが行っていた客室のドリンク補充や清掃の最終チェック業務が削減。清掃スタッフの労働時間が25%削減され、その結果、普段手が届かない細かな部分の清掃や清掃以外の業務への対応が可能となり、業務効率が向上したと考えられる。「宿泊客」「企業」「環境」の三者にとってメリットのある3方良しの取り組みとして、持続可能な社会の実現を目指していく。