2024年12月04日 15:38

三省堂は12月3日、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2024』選考発表会」を実施し、2024年を代表・象徴する新語ベスト10を発表した。

新語の選定にあたっては一般公募を行い、応募総数は延べ1813通(異なり958語)となった。これらの投稿などをもとに、辞書を編む専門家である選考委員が一語一語厳正に審査し、「今年の新語2024」ベスト10を選定。なお今回は10回目ということで、過去のベスト10も合わせて紹介した。

今回大賞に選ばれたのは、「言語化」。一見、変哲のない日常語であると意外に思われるが、この語はかつては学術用語として、硬い文章語として使われてきた。したがって、「一般化」や「正当化」を載せる国語辞典も「言語化」は見出し語に立っていなかった。それが最近、誰もが使う日常語に変わって来た。新聞などでの出現件数も2020年代に入って急増している。

2位の「横転」もすでに国語辞典に見出しのある日常語だが、「偏差値下がってて横転」「推しが可愛すぎて横転」など、SNSなどのやりとりで何かと使われるようになっている。3位は「インプレ」。「インプレッション」の略だが、インターネットでは「広告表示」や「投稿の表示回数」の意味で俗称として使われる。SNS空間にはびこり、情報伝達を阻害する「インプレゾンビ」ということばとしても広がった。選考結果はこちら