2024年11月27日 16:02

ルートレック・ネットワークスは、同社が開発するパイプハウス向けの環境制御システム「ゼロアグリ・シリーズ」を活用。長崎県壱岐市に、アスパラガス高畝栽培×スマート農業を実証する自社圃場(ルートレックファーム)を開場した。今回、壱岐では初となるアスパラガスの高畝栽培となる。

ルートレックファームでは、同社製品のAI統合環境制御システム「ゼロアグリPlus」を導入し、潅水施肥の自動制御に加えて、地上部の谷換気や側窓の換気も自動制御。また、今後地温制御による収量拡大や品質向上にも取り組む予定。栽培手法としては、従来の平畝栽培・散水型の潅水ではなく、身体にやさしい高畝栽培、および水ストレスが軽減できる点滴潅水を取り入れ、省力化と同時に高度な環境制御によるスマート農業に取り組んでいく。

長崎県壱岐市においては、農家の高齢化や担い手不足という課題を抱えており、収穫量の維持と拡大には新規就農者の参入が不可欠。しかしながら、アスパラガスのハウス栽培はきめ細やかな水やり・施肥、防除、収穫作業等には長年の経験や人手による作業が必要となる。技術の習得に多くの時間を要することや身体的な負荷も非常に大きく、新規就農の妨げとなっている。そのため、データや自動化技術を活用した栽培の最適化や軽労化の実現が求められていた。

本取り組みにより、生産性の高い栽培手法をパッケージ化し展開する事により、新規就農者を呼び込み、アスパラガスの売上向上に貢献する。詳しくはこちら