2024年11月27日 15:57

業務DXロボットの開発を手掛けるugo(ユーゴー)は、水ing社に「ugo mini」(ユーゴーミニ)を納入した。

下水道事業は、私たちの生活を支えるインフラのひとつでありながら、財政難や施設の老朽化、人口減少などに伴う深刻な課題を抱えている。これにより、下水道管理に求められる技術や体制の維持が難しくなり、今後は人材不足が深刻化する懸念がある。このような現状の中、業務の効率化と持続的な管理体制の確立が急務となっており、技術革新による業務DXの推進が望まれている。

今回、水ing社への「ugo mini」納入は、次世代の運用管理を見据えた検証として位置付けられている。同社が施設の運転管理を受託する下水道処理施設における日常の点検業務を、ロボットによって効率化する取り組み。これにより現場での人員負担を軽減し、安定した施設運営の支援が期待されている。

水ing社のデジタル・システムイノベーション統括部長・古賀大輔さんは、「『ugo mini』は施設内の無人移動プラットフォームとしての拡張性に期待。現在は可視光のカメラによる目視の代替を検証中だ。今後、様々なセンサやAIと連携させることで、対応可能な点検項目を拡充させていきたい」と語った。今後、各拠点における「ugo mini」の複数台運用を視野に入れ、さらなる業務効率化と省力化の実現を目指す。