2024年11月22日 19:47

河出書房新社は、谷川俊太郎さんによる日本語訳の絵本「クリスマスはいっしょの時間(スヌーピーえほん)」を12月2日に発売する。また本書の姉妹編、世界中で愛される不朽のベストセラー「しあわせはあったかい子犬(スヌーピーえほん)」も同日に装いも新たに発売する。
1931年に東京で生まれた谷川さんは高校時代に詩を作り始め、1952年に第一詩集「二十億光年の孤独」を刊行。その詩は時代を超えて親しまれてきた。1969年には、アメリカの大人気漫画、スヌーピーとチャーリーブラウンたちで有名なチャールズ・M・シュルツ著「ピーナッツ」の翻訳出版を開始。2020年、「完全版ピーナッツ全集」(小社刊)全25巻の完結により、全1万7897編の個人完訳という世界で初めての偉業を成し遂げる。
このたび発売される「クリスマスはいっしょの時間(スヌーピーえほん)」は、「ピーナッツ」から生まれた大ベストセラー絵本「しあわせはあったかい子犬」のクリスマス版。描きおろし絵本として1964年に刊行された。出版60周年を迎える今年、谷川さんは去る10月に日本語訳の作業を終え、その出版を楽しみに待っていたという。
55年間、スヌーピーたちといっしょに日本語訳に取り組んできた谷川さんのおくる、最期の「ピーナッツ」となる。11月19日、谷川さん逝去の報道により本書も注目され、12月6日出来で緊急の重版が決定された。