2024年11月20日 09:53

ヨコオは、富岡工場の社員食堂「Y’s Cafeteria Sky Oasis」において、マレーシア研修生のムスリム社員(イスラム教徒)向けに、2023年11月13日にハラルメニューの提供を開始してから1年が経過した。
ヨコオでは、マレーシアのグループ会社からの研修生や出張者など、5名から最大15名ほどのムスリムの社員が富岡工場に滞在している。イスラム教では戒律で食べることが許されたハラルフードのみを口にすることができる。食材だけではなく加工や保管方法、食肉の場合は飼料や屠畜にも厳格なルールがあり、日本でハラルフードを提供できる場所は多くない。そうした背景の中、「日本で働くムスリム社員に安心して食事をとってほしい」という思いから、ヨコオでは2023年11月13日から富岡工場の食堂でハラルメニューの提供を開始した。
提供開始前には食堂運営会社のグリーンハウスと共に、ハラルジャパン協会によるハラル対応に関する教育訓練を受講し、訓練を受けた者が調理を担当。また、これまで食堂で提供したことのある約400種類の一般社員向けメニューのハラル可否の確認を行った。さらに、現状の厨房をハラル対応にするためのアドバイスを受け、厨房は一般調理エリアと共用なものの、食肉はハラル食材の専門企業から仕入れたものを使用し、コンタミネーションを防ぐため保管場所を分け調理は最初に行うなど「ムスリムフレンドリー」と呼ばれるレベルでハラルメニューを提供している。