2024年11月19日 15:56

三石ハイセラムは、このたび、過熱蒸気式バイオ炭製造装置の製造および販売を開始することとなった。このバイオ炭製造装置は、過熱蒸気式という燃焼を用いない方法でバイオ炭を製造する。
バイオ炭は有機物を高温で加熱し、燃焼しないように管理された酸素濃度の下で炭化させて生成されるもの。あらゆる有機物は、成長時に炭素を体内にとどめ、微生物処理や焼却処理される際に大気中に放出される。バイオ炭にすることにより炭素を貯留することができ、大気への放出を防ぐ効果がある。
また、バイオ炭は、農地土壌へ施用することで土壌改良効果が認められ、同時に、難分解性の炭素を土壌に貯留する活動としてJクレジット制度におけるクレジットの対象となる。廃棄されるはずであった残渣物を、炭素貯留する「価値あるもの」に移行させることで、廃棄物削減と脱炭素化の双方に貢献する。
同社は本装置に「ひとつ、よい仕組みを」という想いを乗せている。生活の「当たり前」に疑問符を投げかけ、出来ることから、ちょっとスマートに誇らしく一歩を踏み出す。この度、同社が製造・販売を開始するバイオ炭製造装置は、廃棄物という製造活動の副産物を地球に良いものに作り替えるもの。本設備を通して、「ひとつ、よい仕組みを」持つという提案を行う。なお同社では、9月には自社工場内にテストプラントを設置しており、バイオ炭の試験製造が可能となっている。