2024年09月26日 09:01

Arthrex Japanは、骨の再生医療IOBP(Intraosseous Bioplasty)用「IOBPキット」の全国販売を10月より開始する。

IOBPは体に負担の少ないBML(Bone marrow lesion、骨髄異常陰影)に対する手術。骨の中にPRPや細胞などの生物由来材料を専用の医療機器で注入し、骨の治癒や再生を促す。

BMLとは、MRIで発見することのできる骨髄内の異常のことを言い、軟骨の下の骨の微小骨折による骨髄内の炎症または浮腫(水分が骨に溜まった状態)、壊死(骨が死んでしまった状態)をあらわすとされている。 BMLは痛みと強い関係があることが示されていて、標準的な保存治療のヒアルロン酸注射や近年注目されている再生医療のPRP療法でも改善しない関節痛の原因となっている可能性が指摘されている。

IOBPは骨の中に「Angel cPRP/BMCシステム」などで調整したPRP(多血小板血漿)やBMC(濃縮骨髄液)などの生物由来材料を専用の医療機器で注入し、骨の治癒や再生を促す治療。IOBPは体に金属を入れることなく、骨の痛みの改善や骨の再生が期待されている治療手技。特に変形性膝関節症や特発性大腿骨頭壊死などの疾患に対しては、欧米を中心に治療の安全性や一定の有効性を示唆するデータが報告されている。

「IOBPキット」は10月より全国発売開始。

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