2024年09月09日 12:56

大和ハウス工業とキヤノンマーケティングジャパンは、物流施設におけるトラックドライバーの荷待ち・荷役時間を可視化し、改善を支援するシステムを開発、11月1日より、大和ハウス工業が開発したマルチテナント型物流施設「DPL平塚」において、同システムの効果を検証するための実証実験を開始する。

2023年6月、経済産業省、農林水産省、および国土交通省はトラックドライバーの人手不足により懸念される物流の「2024年問題」に対応するため、荷主事業者などに向けたガイドラインを公開した。ガイドラインでは、荷主事業者がトラックドライバーの荷待ち・荷役時間を把握し、その時間を2時間以内(努力目標1時間以内)にすることなどを、必要な事項として定めている。

同システムでは、カメラが撮影する映像から物流事業者ごとにトラックを自動検知し、物流施設入場からバースへの移動、バースでの荷役作業、物流施設退場までの記録を自動で把握、蓄積する。また、映像をキヤノンMJグループ独自の作業解析技術を用いることで、映像からドライバーの行動をAIが分析し、荷待ちや荷役の時間を計測する。これらのデータに基づき、トラックドライバーの時間を要した点について、動作分析により課題を把握することで、荷主事業者やテナント企業の物流効率化に向けた改善を支援する。同システムは、2025年4月以降、大和ハウス工業が展開する物流施設「DPL」への本格導入を目指す。

キヤノンMJ