2024年09月09日 09:57

竹中大工道具館は、9月14日〜12月15日まで、展覧会「日光の彩色と金工-社寺建築の美しさの謎を解く」を開催する。
日本で唯一の大工道具の博物館「竹中大工道具館」は、大工道具を収集・保存し、研究や展示を通じて後世に伝えていくことを目的に設立された。
世界遺産「日光の社寺」。国宝9棟、重要文化財94棟の文化財建造物を中核とする日本が世界に誇る文化遺産だ。17世紀の日本を代表する天才的芸術家の作品群といわれ当時最高水準の建築技術によって作られた。その魅力は、なんといっても日光東照宮や日光山輪王寺大猷院などの圧倒的に絢爛豪華な建築装飾。これらの建造物は、今日までその輝きを失っていない。伝統的な技と技術、そしてそれらを活かす知識を確実に継承し、保存修理を繰り返してきた匠の力がそれを成し遂げている。これらの「伝統建築工匠の技」は、2020年12月にユネスコ無形文化遺産として登録された。
本展では、伝統建築工匠の技のうち、日光の社寺を彩り、比類のない豪華さときらびやかさを際立たせている装飾技術の「彩色」と「金工」に着目し、その美しさの謎に迫る。普段は遠目にしか見ることができない、きらびやかな建築装飾の世界と伝統技術の粋を間近で鑑賞できる。
入館料は、一般700円、大高生・65歳以上500円、中学生以下無料。会期は9月14日~12月15日。開館時間は9時30分~16時30分。会場は、竹中大工道具館(神戸市中央区熊内町7-5-1)。