2024年08月30日 09:59

奈良市は、「なら農業マネジメントアカデミー」を9月に始動する。
奈良市では、農業者数や経営耕地面積が年々減少し、農村地域の衰退が危惧されている。地域の食生活を支える産地を次代に守り継いでいくためには、担い手の確保とともに、所得向上や営農環境の改善による地域農業の振興が必要だ。そこで、農業者向けセミナー「なら農業マネジメントアカデミー」を開講、2つのコース(経営改善・販路拡大)を設け、実践を重視した少人数制講座を実施する。
経営理論や具体的な知識、ノウハウ習得により、生産、販売、労働時間等、さまざまな側面で課題を抱えながらも独力では打開策を見いだせず、改善が困難となっている農業者個々の経営力の底上げを図り、売上を確保しながら地域農業の中核を担ってもらうことで、本市農業の活性化に繋げる。
経営改善コースでは、まず視察を通じ、受講者の目標とすべき農業者像の設定を行った上で、農業経営を見直すための人的・時間的余地を捻出するための具体的な課題解決の手法について、座学、ワーク等により農業者に伝授するほか、受講生とメイン講師によるSNSグループを設け、伴走支援も行う。販路拡大コースは、2022・2023年度に実施した、市内農業者の販路拡大を支援する「なら農業応援塾」をリニューアル。今年度は、農業界に関わる各種販路の知識を深め、販路拡大計画・戦略を立案し、BtoB(事業者向け取引)とBtoC(消費者向け取引)に分けて経営のスキルアップを図る。
参加費は無料。場所は奈良市役所ほか。