2024年08月23日 16:25

金沢21世紀美術館と「発酵ツーリズム金沢実行委員会」が協業し、「発酵」をテーマに、アートと発酵文化、そしてまち歩きが結びついた新たな「文化芸術祭」を開催する。
金沢や石川県内には、カブにブリを挟み、糀で漬け込んだ「かぶらずし」や、フグの卵巣を糠に漬け込み解毒する「ふぐのこ」など、海の文化が育んだ独自の発酵文化が根付き、数百年の歴史を宿す醸造蔵が多い。発酵を司る微生物という存在、美味しい発酵食品を生み出す水や風に恵まれ、そして戦争や災害を生き延びた数百年間の人々の暮らしの記憶。食と歴史、気候風土が一体になった金沢で、醸造家とアーティストが手を組んで、普段は目にみえない「発酵」をテーマに作品をつくりあげる。
金沢21世紀美術館と発酵ツーリズム金沢実行委員会の両者が主催となり、美術館は敷地内のプロジェクト工房を、実行委員会は地域の醸造蔵を会場に活動を展開。まず、美術館のプロジェクト工房では、石川の発酵文化を紹介するパネルや映像などを展示。街歩きの情報を手に入れるインフォメーションセンターの機能も兼ね、発酵に関連する商品の物販も行う。
またインスタレーション会場となる地域の醸造蔵では、醸造家とアーティストが手を組んで発酵をテーマに制作した作品を展示。観客は美術館をチェックイン場所として、各エリアの醸造蔵に設置されたインスタレーション作品を巡る。開催日時は9月21日~12月8日。詳しくはこちら。