2024年08月21日 15:59

沖縄県を拠点に再生医療事業を展開する由風BIOメディカルは、再生医療安全確保法に基づく特定細胞加工物製造許可(施設番号FA7230002)を取得した。
医薬品は製品の品質が人命に関わることから、グローバル基準の品質管理を確保できるよう、サプライチェーン上の各業務と記録に対し厳格な管理が求められる。一方、特定細胞加工物には、患者から採取した検体を加工・培養して投与する医療行為であるものの、検体・細胞などの個体管理や情報トレースを確保するための明確な基準がない。多くの場合、医療機関・物流企業・製造企業の情報連携はメールや電話などで行われている。
こうした中、由風BIOは、検体の採取から特定細胞加工物の患者への投与までの全行程を一元管理するデジタルソリューションを、再生医療安全確保法制下の製造企業として国内初導入。サプライチェーン上のステークホルダーがクラウド上でスムーズに情報連携することで、検体と特定細胞加工物のトレーサビリティを確保できる環境を構築した。
同社はスズケン沖縄薬品と「沖縄再生医療 細胞×輸送 Standardization プロジェクト(Standardization:標準化)」を開始。このプロジェクトを通じて沖縄県内における特定細胞加工物の安心・安全な流通を実現するとともに、沖縄再生医療の産業化と競争力向上を目指す。