2024年08月19日 16:23

「INAXライブミュージアム」は、9月7日~12月3日まで、企画展「谷内六郎のタイル絵 ―伊奈製陶のPR誌を飾った昭和の四季―」を開催する。

昭和のなつかしい風景や、心の片隅に残る幼い日の光景を描き、郷愁の画家といわれた谷内六郎。代表作である「週刊新潮」の表紙絵は、1956(昭和31)年の創刊号から26年にわたり、人々の目を楽しませてくれた。すでに人気画家だった谷内は1963(昭和38)年から2年間、伊奈製陶が発行していた月刊PR誌「伊奈だより」の表紙絵を引き受ける。四季折々の風物詩を描いたタイル絵24 作品が、主題への思いや関心事などを記した短いエッセイを添えて掲載された。季節感あふれる作品は、背景に見立てたタイルに、様々な色や形のタイル、さらに厚紙やベニヤ板、Pタイル(プラスチック薄板)などの異素材を重ね張りし、立体的に仕上げられている。

本展では、「伊奈だより」の表紙を飾ったタイル絵24点を、谷内六郎館を有する横須賀美術館のコレクションから10点の実物作品と写真などで紹介。あわせて、作品に使われている伊奈製陶のタイルの見本台紙やカタログも見ることができる。今年設立100周年を迎えた伊奈製陶。その歴史の一頁を飾る、谷内唯一の「タイル絵シリーズ」を楽しめる。

会期は9月7日~12月3日。会場は、INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」2階。詳しくはこちら