2024年08月15日 20:08

電⼒シェアリングは、「デコ活」の一環として、五島市民電力の協力を得て、7月1~31日の一か月間に及ぶ社会実証実験を実施した。
電⼒シェアリングは、脱炭素社会実現を⽬指す新しい国⺠運動「デコ活」の⼀環として、自発的に昼DR(デマンド・レスポンス)を促し、VPP(バーチャルパワープラント)化による社会実装を目指す数々のナッジ実証実験を、環境省の委託を受けて実施している。
実証実験は、五島市民電力の提供する「ごとうの電気」を利用する電力需要家に対して、昼12~13時の電力使用量が、直前の11~12時の使用量より増えた場合、昼12~13時の電力量料金を無料とする、「夏トク!キャンペーン」の一環として行ったもの。
国では、太陽光発電が再生可能エネルギーの大宗を占め、夜間には再エネ電力が不足する一方、晴天の昼間には、電力の供給が需要を上回り、その結果太陽光発電所の出力を停止する「出力調整」が深刻な社会問題化している。そこで、再エネの有効活用を図るために、昼間の電力消費を促す(夜間からのタイムシフトを含め)、昼DR(デマンド・レスポンス)を促すことが重要となっている。
そこで、「昼DRをすれば、その時間帯の電気料金を無料とする」という、これまでにない大胆な電気料金メニューを導入するとともに、電力シェアリング独自の特許技術を用いるなどして、「消費の昼シフトで、CO2を削減できる(消費者のエコ度が上がる)」ことを訴求する、需要家の自発的な行動変容を促す社会実証実験を実施した。