2024年08月14日 19:00

将来宇宙輸送システム(ISC)は、宇宙往還を想定したロケットの離着陸試験(ミッション名:「ASCA hopper(アスカ ホッパー)」)を開始した。

ISCは、「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を宇宙でも。」をビジョンに掲げ、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業。

「ASCA hopper」ミッションは、「ASCAプロジェクト」として初となる試験。同試験では、小型離着陸試験機「ASCA hopper」を開発し、ロケットエンジンの燃焼、機体の離着陸、再使用に必要な点検整備の3要素を確認。続く小型衛星打上げ機「ASCA 1(アスカ ワン)」や有人宇宙輸送機「ASCA 2(アスカ ツー)」の実機開発に先立って、再使用型ロケットの再使用性、整備性、運用性に対する課題を抽出し、再使用型ロケットの開発能力を獲得することを目的としている。

同試験では2023年11月に構想を開始し、2024年1月から試験用ロケット「ASCA hopper」の開発を進めている。通常、初期段階のロケット発射試験であっても年単位の開発・試験スケジュールで進行するのが一般的だが、ISCはアジャイル型で開発を進めることで、異例の速度で試験に着手する。ISCでは、同試験の成果を踏まえ、2025年以降に小型衛星打上げ機「ASCA 1」、2030年代前半に有人輸送機「ASCA 2」の開発を目指していく。

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