2024年08月13日 20:50

電力シェアリングは、脱炭素社会実現を目指す新しい国民運動「デコ活」の一環として、モビリティー分野でのCO2排出量ゼロを国民が自発的に促すためのナッジ実証を、環境省の委託を受けて実施している。
2050年のカーボンニュートラル実現には、再生可能エネルギーの普及やデマンドレスポンス(DR)による需要の柔軟な電力調整が重要。中でも、太陽光発電はCO2を排出しないクリーンなエネルギー源として注目されているが、発電量が天候に左右されるという課題があり、太陽光発電の余剰電力を有効活用するために、電力会社に売電する、蓄電池に貯める、EV充電に活用する等という方法が期待されている。
政府は2035年までに乗用車の新車販売における電動車の比率を100%にする目標を掲げ、その達成に向けて、2030年までにそれまでの15万基の倍となる30万口を目指して、EV充電器の設置を増加させることを示している。今後はEV充電インフラの設置場所や稼働率だけでなく、太陽光発電を含めた自然エネルギーを効率的にモビリティーへ活用することが脱炭素社会の実現のために重要な課題となると考えている。
こうした背景に基づき、電力シェアリングは環境省の委託を受け、環境省が提唱するゼロカーボンドライブの実現を目指し、ENECHANGE及びサイバー創研と共同で「デコ活」ナッジ実証実験を、ENECHANGEの充電器を利用するアプリユーザーに対して大規模に実施した。
実験の結果は、環境省ウエブサイトに掲載している。