2024年08月13日 19:07

Fun Standardが運営するDtoCブランドPYKES PEAKは、新たな防災の概念「ほっこり防災」を提唱する。

災害が頻発する日本では、被災者が直面する精神的なストレスが深刻な問題となっている。内閣府の「災害関連死事例集」によれば、熊本地震における災害関連死の約74%が精神的負担によるもの。被災後の避難生活や断続的な緊張状態が続く中、被災者の心にかかる負担は非常に大きく、これが命に影響を与えることが多々ある。

多くの防災グッズが「命を守る」ための機能性に重点を置いている一方で、「心の安定」を支える側面は見過ごされがちだ。しかし、心理学の研究によれば、可愛いデザインやポジティブな感情が心理的なストレスを軽減し、レジリエンス(回復力)を高める効果があることが明らかになっている。特に、災害時の極限状態では、ほんの少しでも「癒し」や「ほっこり」する瞬間が、被災者の心を安定させる上で重要だ。

こうした背景を受け、PYKES PEAKはX(旧Twitter)で名称一般公募を行い、可愛くて頼れる「モグラ隊長」をイメージキャラクターに採用した。この「モグラ隊長」をモチーフにした防災グッズは、心の負担を和らげ、被災者に安心感と癒しを提供することを目的としている。「モグラ隊長の救急トイレ」は、緊張感を和らげるデザインで、発売後わずか5日で5000個を売り上げ、世間から高い評価を得ている。PYKES PEAKは、今回の「モグラ隊長」シリーズを皮切りに、今後も「ほっこり防災」をコンセプトとした製品開発を進めていく。

モグラ隊長の救急トイレ