2024年08月07日 15:51

KADOKAWAが刊行した「証し 日本のキリスト者」が、「キリスト教書店大賞2024」(主催:キリスト教出版販売協会)の大賞に選ばれた。
全国のキリスト教書店の店員が選んだいちばん読んでほしい本「キリスト教書店大賞2024」大賞を受賞した本作は、ノンフィクションライター・最相葉月さんが、構想10年・取材6年をかけた長編ノンフィクション。「絶対音感」では音楽家、科学者200人以上、「星新一」では膨大な遺品と関係者134人への聞き取りを行ない、多くの文学賞を受賞。「セラピスト」では「心の病」を追うなど、ひとつのテーマを何年も追求して作品を編む著者が、本作「証し」で選んだテーマは「信仰」だ。
タイトルになっている「証し」とは、キリスト者が神からいただいた恵みを言葉や行動を通して人に伝えること。2016年に北九州から始まった取材で、著者は北海道から沖縄、五島、奄美、小笠原まで全国の教会を訪ね、135人のキリスト者の言葉に耳を傾ける。なぜ洗礼を受けたかという個人史から、日本における教会という「社会」のあり方、差別、政治、戦争、そこで人を「赦す」ということまで、「信仰とは何か?」という根源的な問いに向き合った1000ページを超える大作となっている。
発売日は2023年1月13日。定価は3498円(税込)。