2024年07月29日 16:23

日本刀「濃州堂 零式」が、フランス・パリで開催された国際デザイン賞「DNA Paris Design Awards 2024」を受賞した。
「濃州堂 零式」は、岐阜県関市の日本刀製造販売「濃州堂」とデザイナー水野健一さんが共創した、伝統と革新が融合した革新的な日本刀。鎌倉時代から続く刀鍛冶の町、関市の伝統を受け継ぎながら、現代のデザインを取り入れたことで、日本刀の新たな可能性を切り開いた。
特に、完璧な円弧の刀身を手作業で実現した点は注目すべきポイント。伝統的な製法と現代の技術を融合させたことで、かつての武具としての役割から、嗜好品や芸術品としての価値を持つ日本刀へと進化。伝統工芸の担い手不足に悩む日本刀業界において、新たな発想と技術を取り入れることで、未来への展望を示している。
「DNA Paris Design Awards」は、デザイン業界における国際的な賞のひとつで、デザインの革新性、クリエイティビティ、機能性、美しさなどを評価し、優れたデザインに与えられる賞。受賞者は国際的な認知を得ることができ、その成果が世界中で注目される機会となる。
この受賞を通じて、日本のデザインと産業の魅力を世界に発信し、「ものづくり日本」が再認識されて、未来に継承されていくことを期待する。D-WEBERでは、日本工業発展の源流である伝統工芸を「デザインの職人」として共に未来へ繋げていく活動に今後も取り組んでいく。