フォステクスカンパニーは、「TH1000 RP」「TH1100RP」を8月下旬より出荷開始する。本製品は、同社独自開発の最新型プレミアムグレードの全面駆動型平面振動板RPドライバーを、阿波藍で染めた無垢材ハウジングに内蔵した、RPヘッドホンのフラッグシップ。

1974年より改良を重ねてきたRPテクノロジーの全面駆動型平面振動板ドライバーは、従来のT50RPmk3/mk4のRPドライバーより大型化した平面振動板を新たに開発した。振動板を挟み込むマグネットを増量し、新設計のプリンテッドコイルのパターン形状を採用。さらに磁気回路の構成部品も一新して磁束分布を最適化することで、振動板の不要共振を抑え鋭いレスポンスでの音の立上がりと立下がりを可能にした。

またギターの材料で知られるハードメイプルの無垢材ハウジングを、古くから高級染め物で重宝される徳島県の阿波藍で染め上げた。熟練職人の手によりひとつひとつ丁寧に染め上げることで、ハードメイプルならではの木目が美しく現れる深い藍色に。植物の藍のみで作られた「本藍」による染色は、ハードメイプルの硬質で比重が重く音に余計な色付けをしない特性を生かすことができる。

伝統の本藍染めならではの一つひとつ異なる木目の美しさを引き出した唯一無二の風合いが特徴。50年続くフォステクスの平面振動板RPテクノロジーが共演するヘッドホンのフラッグシップは、密閉型とオープン型の2モデルで楽しめる。