2024年07月19日 15:32

JTBパブリッシングは、好評となっている「時刻表復刻版」の第12弾として、7月22日に「時刻表復刻版 1986年11月号」を発売する。
月刊誌「JTB時刻表」の前身である国鉄監修「交通公社の時刻表」。「時刻表復刻版 1986年11月号」は、その1986年11月号を、広告を除いた当時のまま復刻している。分割・民営化を翌年4月1日に控えた、国鉄として最後の総仕上げとなる全国ダイヤ大改正号だ。いわばJR各社発足にさきがけてそのベースとなる国鉄の全国各路線の時刻が掲載されている。東海道・山陽新幹線のスピードアップや、福知山線全線で電化完成による新大阪・大阪~城崎(現城崎温泉)間に電車特急〔北近畿〕(現こうのとり)の運転開始、各地の特急列車の増発、首都圏、大都市圏の通勤・通学列車の増発と輸送体系の改善が図られた。北海道や九州のローカル線も健在しており、当時を懐かしむことができる。
表紙にはカバーを付け、資料としても保存しやすい仕様となっている。カバーをとった表紙には当時そのままのデザインを再現している。本書の中で注目するべき誌面のポイントを、元「JTB時刻表」編集長で、現在は鉄道ライター等としても活躍する木村嘉男さんが解説。より興味深く楽しめる一冊となっている。
定価は2750円(税込)。発売日は7月22日。販売は全国の書店、ネット書店。