2024年07月18日 18:58

カディンチェは、非電化・非WiFi地域を想定した省エネ型クラウド対応カメラの開発を実施。その研究結果を、「計測自動制御学会 計測部門スマートセンシングシステム部会研究発表会2024」にて発表した。

世界各地の非電化・非WiFi地域において、監視カメラシステムの需要が高まっている。それらの地域では、電線は近くまで来ているものの、電気工事が実施できない、インターネット回線は近くまで整備されているが、アクセスポイントの設置が困難、または電力供給がない等の課題がある。本製品は、これらの課題を解決するために、電源供給はソーラーパネルからの給電、ネットワーク接続はSIMカードによる通信を検討した。

同社では、Raspberry Piを軸にカメラ、レンズ、ソーラーパネル、バッテリー、通信モジュール等を組み合わせたネットワークカメラの開発を行った。カメラ筐体、Raspberry Piの筐体は防水対応の製品のため、屋外で使用可能。カメラの画角に関してもいくつか種類を設けており、55度、98度、220度の3種類を用意した。また、カメラで撮影した画像や動画はクラウド側のビデオマネージメントシステム(VMS)にてネットワーク越しに確認が可能。

クラウドサーバーはAWSで構築されており、AWS IoTとRaspberry Piを中心にしたアーキテクチャで構成。また、使用できるロールも3種類用意しており、柔軟な権限管理が可能となっている。