2024年07月10日 13:03

OVAは、児童生徒の自殺対策を目的とした、1人1台端末向けブラウザ拡張機能「SOSフィルター」を、7月10日にリリースした。
OVAでは、検索キーワードを「自殺」関連用語に特化したSOSフィルターのβ版を2023年11月に開発し、試験導入を進めてきた。協力した私立の中学校・高等学校(生徒数計981名)では、児童生徒のGIGA端末に導入し、自殺関連用語だけで月に計20~60件を超える検索行動が行われていることが分かっている。
現状の1人1台端末は、検索キーワードのフィルタリングが強く設定されており、特定の内容は結果が表示されない場合がある。有害な情報に触れさせないことは自殺予防の観点からも大切だが、「死にたい」といった感情の吐露ともいえる検索行動を制限されると、生徒は抱える悩みや感情を否定されているように感じる可能性がある。
SOSフィルターは、児童生徒が1人1台端末で深刻な悩みに関連するワードを検索した際、その悩みに合った相談窓口やセルフケアの方法をまとめた情報等をプッシュ型で届ける。β版と比較し、デザインやコンテンツを見直した。またキーワードのカテゴリーとして「自殺」の他、「学校での人間関係(いじめ等)」等を追加し、計4796個のキーワードを登録。全国の教育機関での普及を目指し、無償での提供を開始する。詳しくはこちら。