2024年07月03日 19:50

奈良ホテルは、役目を終えた卓上メニューを短冊にリユースし、7月4日~7日までの期間、本館フロント前に七夕飾りを設置する。

同ホテルでは、願い事を書いた短冊を宿泊客自身で笹竹に飾る体験を通じて四季の移ろいや伝統行事を見つめ直す機会になればと考え、七夕飾りを4年前から毎年設置している。今年はインバウンドの宿泊客向けに、日本の伝統文化体験として英語での案内も用意する。

短冊には、ホテルの宴会場とレストランで年間約10万枚を使用している役目を終えた卓上メニューを再利用。さらに笹竹は、ホテル敷地内に生息する笹を使用する。これはSDGsのターゲット12番「つかう責任・つくる責任」の取り組みのひとつ。今回の企画をきっかけに、廃棄されている約5万枚のメニュー用紙について他の活用法も検討していきたいと考えている。

願い事を書いてもらった短冊は、奈良ホテルの正門を出て東側にある瑜伽神社でお焚き上げをしてもらう。日本の伝統行事 七夕について思いを馳せる、一年に一度の特別な機会となる。奈良ホテルの七夕飾り展示期間は7月4日~7日。サイズは約2m50cm。

奈良公園隣接の小高い丘に建つ奈良ホテルは、明治42年(1909年)創業で、桃山御殿風檜造りの本館は辰野金吾さんの設計。100年以上の時を経てなお重厚華麗な姿を見せ続ける関西随一のクラシックホテルで、記憶に残る一日を過ごして欲しいとしている。