2024年07月01日 19:26

長崎・ハウステンボスでは、7月15日~2025年3月2日の期間中、オランダ王室公認の宮殿「パレス ハウステンボス」内のハウステンボス美術館にて「大エッシャー展」を開催する。
20世紀オランダを代表する版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャー。エッシャーは1898年から1972年までの74年間の生涯で、450点以上の作品を制作している。よく知られているのはだまし絵や数学的な作品だが、キャリアの初期には風景や身近な物を版画にしている。それらは粗削りな点もありながら、様々な技法を模索し、また後の作品にも通じる独自の視点や表現方法を見る事ができる。
本展覧会では、そんなエッシャーの作品の数々を、初期から晩年までテーマに分けて概観する。また彼を生んだオランダ文化や時代背景にも注目し、それらが作品にどのように影響を与えたのか、またどのように作品が変化してきたのかを紐解く。
美術史におけるエッシャーの位置づけは、未だにはっきりしていないが、彼の表現や考えには様々な影響を見ることが出来る。数学や日本の工芸品もその一つで、中でも彼が生まれ育ったオランダの歴史や文化はその最たるもの。本展覧会では、レンブラントを始め、17世紀以降のオランダに関するハウステンボスの収蔵品の数々を使って、その影響と関係性に迫る。会期は7月15日~2025年3月2日。詳しくはこちら。