2024年07月01日 15:49

誠文堂新光社より、7月12日に「おせっかいな化石案内」が発売される。

恐竜の化石が見たければ、博物館へ行く。古生物の生態が知りたければ、図鑑を読む。しかし、実際には恐竜の全身骨格が発掘されることはきわめて稀であり、ましてや彼らが生きた当時の姿がそっくりそのまま描かれているわけでもない。目の前にある化石化した古生物が、いつどこで、どのように生きていたか、なぜその地層から見つかったか。古生物の生態や地層の特徴を理解するためには、化石を「視る技術」が必要となる。

本書では、気さくな古生物学者・芝原暁彦さんが、その「おせっかいな案内人」を務める。日本の各地にある博物館展示物の中で最も美味しい部分、すなわち「推し展示」を抽出し、それについてひたすら解説。博物館全体を網羅的に解説するのではなく、あえて博物館で一番見てほしい化石や展示物にフォーカスして熱く語りかける内容となっている。

日本列島は、様々な時代の地層や岩石が寄り集まってできており、その様子はさながら「地質の幕の内弁当」。そして北海道から沖縄まで数多く存在する博物館もまた、その土地の歴史を象徴する化石を数多く展示している。本書は、博物館へ足を運びづらい人にとっては行った気分を味わえ、一味違った化石図鑑としても楽しむことができる。定価1980円(税込)。詳しくはこちら