2024年06月24日 19:12

東急と東急電鉄は、田園都市線地下区間5駅(池尻大橋駅~用賀駅)のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」第2弾の桜新町駅リニューアル工事において、北口、西口出入口上家を木材で新設する。全ての構造部材を木材とした地下駅から地上への出入口上家は全国で初めて。

本物件の周辺は、八重桜とソメイヨシノの桜並木が連なることから、桜新町の街並みに溶け込み、訪れる人をやさしく出迎える勾配屋根の外観に。軽やかな印象の、木造トラス構造を採用した。その立体的な構造を美しく演出するため梁上の間接照明を用い、夜は部材の隙間から行灯のように町並みを彩る。

使用木材の一部には青森県産材を取り入れ、2004年から続く「桜新町ねぶた祭り」をはじめとする桜新町と青森の交流の歴史を受け継いでいる。北口出入口から段階的に着手し、北口、西口出入口上屋全ての工事は2025年度竣工予定。なお本物件では、CO2約7tを固定化し、CO2排出量を抑制するとともに、地方木材を積極的に活用し地産都消を推進することで、持続的な森林整備と林業振興の実現にも貢献する。

本物件を含む桜新町駅リニューアル工事は、2026年夏(予定)の竣工に向け、ステーションカラーである桜色の既存タイルを最大限生かしながら、桜新町駅周辺の風景や人々の暮らしに寄り添うような空間の創出を目指している。詳しくはこちら