2024年06月14日 12:52

朝日新聞社は、主に小学5~6年生を対象に、認知症の人の気持ちを正しく理解することを目的とした出張講座の受付を開始する。
同社は創刊140周年記念事業を機に「認知症フレンドリー事業」を立ち上げ、これまで啓発活動に取り組んできた。そのなかで「認知症のことはもっと若い世代から知ってほしい」という声が多くあったことを受け、子どもたちが楽しく、わかりやすく学べる講座を開設した。講座は一方的に聴講するものではなく、話し合ったり、手を動かしたりするワークショップ型で進行する。本講座を通じて、子どもたちが認知症の人の思いを正しく知ることで、「街の小さな協力者」として地域の高齢者を温かく見守る、そんな誰もが安心して暮らせる街づくりに貢献していきたいと考えている。
本講座は団体受講が前提。指定の会場に原則、講師1人を派遣。講座時間は45分×2コマで、休憩含む約100分の提供となる。保護者など大人の参加も可能だが、子どもの受講者が過半数になるようにお願いしている。VR体験や本人が思いを語るインタビュー視聴、家族の姿を描いたアニメーション鑑賞を通して、認知症の人の気持ちを考える。グループワークや個人ワークをした後に発表もしてもらう。最後には子どもたちにささやかなプレゼントも用意している。
提供価格(一例)は、VRヘッドセット導入台数別プラン:1〜30台19万8000円、61〜70台38万5000円(すべて税込)など。