2024年06月13日 19:00

日立製作所は、金融機関向けに、データ利活用を促進するための現場支援を含む「金融機関向けデータ利活用サービス」を提供開始する。
近年、金融機関は、環境の急激な変化や多様化する顧客ニーズへの柔軟な対応、さらに収益性の高い領域へのアプローチなど、経営戦略の迅速かつ効果的な策定が求められている。これらに対応するためには、さまざまなデータの分析結果にもとづいたデータドリブン経営による業務改革が必要だ。一方で、金融機関においては、求められるニーズの変化や増えていくデータに対して、単にデータ利活用のためのシステムを導入するだけではビジネスにおける効果を実感できない課題を有している。その要因として、データ利活用のための専門的な知識やスキルを持つ人財の不足により、迅速で的確な対応が困難なことや、組織編成などによりデータ分析を担当している人財が異動することでノウハウが組織内に定着しないことがあげられる。
本サービスは、金融機関のデータ利活用における現場の人財不足を解消する伴走・代行型のコンサルティングサービスと、各金融機関に合わせたインフラ機能を提供するもの。データ利活用のPDCAサイクルが高速に循環可能な状態を作り出し、業務改革をワンストップで支援することで、金融機関での新たなニーズの発掘や業務の高度化の推進をサポート。まずは銀行向けに提供を開始し、その後金融機関全体に広げていく予定だ。なお、本サービスの提供開始に向け、2023年8月より愛知銀行で伴走支援の試行を進めており、2025年6月の本番運用開始を予定している。