2024年06月10日 19:01

SCENTMATIC(セントマティック)は、6月4日、感性教育プログラム「香りの授業」を、横浜市立洋光台第三小学校の3年生の児童を対象に開催した。

「香りの授業」は、子どもの嗅覚を刺激して感じたことを言語化し、自分だけの物語を創作する体験を通じて、豊かな感性を育むことを目的に開発された独自の教育プログラム。2021年11月より、全国の地域の香り(高知(ゆず)・大分(かぼす)・広島(レモン)・大阪(木材)・福井(青梅)・秋田(バラ)・長崎(金柑))を用いて開催を重ねてきた。その結果、昨今では教育機関から依頼が増えているという。

今回の授業で使用したのは、この時期にしか体験できない「青梅」の香り。学校近隣にある洋光台西公園の愛護会の協力のもと、3年生が自ら収穫した。毎年2月に同公園で「梅の里まつり」が開催されるなど、梅に馴染みの深い地域に暮らす児童も、その香りだけに集中するのは初めての経験。

「香りの授業」プログラムでは、まず目を閉じて香りだけに集中してみる。次に、浮かんだ景色やイメージを自由に書き出し、メモの中から好きな言葉を選んで物語をつくる。最後に、完成したオリジナルの物語を互いに発表し合うという流れ。「桃のおうちで寝てるみたい」「森の中を歩いてる感じ」「波の音が聞こえた」など、香りに刺激されて、子どもたちの豊かなイマジネーションが教室いっぱいに広がった。