2024年06月07日 09:01

トラスコ中山は、愛知県北名古屋市で建設中の物流センター「プラネット愛知」の上棟式を6月6日に執り行った。

2026年7月稼働予定の「プラネット愛知」は、29か所目の物流センターとして、最先端の物流機器と約100万アイテムの在庫保有により、更なる即納体制の強化に努める。近年、日本国内では働き方改革が進み、時間外労働時間の上限が設定されたことにより、物流・運送業界では「2024年問題」が浮上している。国土交通省が主導する「持続可能な物流の実現に向けた検討会」では、担い手不足や時間外労働の上限規制、カーボンニュートラルへの対応が求められ、物資の輸送に重大な支障が生じる可能性が指摘されている。さらに、プロツールの流通においても「荷分かれ」による出荷個数増加など、様々な課題が顕在化している。

こうした状況に対応するため、トラスコ中山では「ニアワセ+ユーチョク」(荷物詰合わせ+ユーザー様直送)サービスをさらに強化。「ニアワセ+ユーチョク」は、トラスコ中山が直接モノづくり現場であるユーザーに、可能な限り複数の商品を一つの箱にまとめて届けるサービスとなる。

「プラネット愛知」では在庫アイテム数を約100万アイテム(現在の約2倍)に拡大し、一箱でニアワセできる商品の数を増やすことで、「荷分かれ」による出荷個数増加を抑えていく。通常発生していた卸売業から小売店経由の配送を省略することで、サプライチェーン全体の効率を高め、納期、梱包資材、配送運賃、環境負荷、作業負荷の半減を実現する。