2024年05月30日 09:02

ジャパン唐和と、エルテックは、元イオンのお葬式創業者広原章隆さん監修の下、共同企画で6月末、これまでの常識として葬儀での遺体冷却に使用されてきたドライアイスに代わる冷却方法として、腹部・胸部・頭部を同時に約ー15℃に冷却できる遺体冷却装置Eco Protectを発売する。
エンバーミングもせずドライアイスも全く使わず、装置で冷却するだけで遺体を保存する方法を実現したことは世界でも初となる。冷凍冷蔵庫の仕組みを遺体安置に応用。それがEco Protect。家庭にある冷蔵庫の冷凍サイクルの仕組みを応用し、本体コンプレッサー部と冷却板をシリコンパイプでつなぎ、冷媒を気体、液体の状態を繰り返すことで冷却板を凍結させる装置で、冷却板を約-15℃に冷やす。
国内家電メーカーで製造されており、特殊なシリコンパイプと、接続部はエアコンに使われるパッキンを使用するなど、冷媒の漏れを防ぐことで、長期間冷却品質が維持できる。これまでにも、腹部のみを冷却する製品は存在したが、胸部や頭部はドライアイスを併用して冷却するため、ドライアイスを100%削減することはできなかった。しかし、Eco Protectは腹部も胸部も頭部も約―15℃に冷却するため、ドライアイスを100%削減できる。
冷却板を、腹部、胸部、頭部に置くことで、遺体の保全をはかる。一度セットしたら、火葬までの間、取りかえる必要がない。遺体に触れる部分は吸水シート・不凍液緩衝材等の消耗品で1回ごとに交換し、繰り返しの使用が可能だ。