2024年05月29日 15:54

明石市立文化博物館では、7月13日より、夏季特別展「迷路遊びからお城イラストへ-香川元太郎の作品世界-」を開催する。
本展では、城郭イラストレーターとして活躍する香川元太郎さんに着目して、その作品だけでなく、作品が成立した背景を紹介する。香川元太郎さんによる入念な時代考証と地道な現地踏査に基づき描かれた城郭イラストを紹介する展覧会は、これまでも全国各地で開催されてきた。しかし、香川元太郎さんの生い立ちを含めて、作品が生まれるまでのエピソードを紹介する展覧会は全国初の試みとなる。
お父さんお手製の積み木で立体迷路をつくって遊んでいた香川元太郎さんは、中学・高校時代に迷路のような日本のお城のつくりに関心をもち、ひいてはお城イラストレーターになった。また、我が子から「お父さん、絵が描けるなら迷路の絵を描いてよ」とねだられて迷路イラストを描いたのがきっかけで迷路絵本を世に出す。こどもの頃の遊びが大人になってからの仕事にむすびついた香川さんの生い立ちを写真や作品からたどる。
また会場では、明石城を模したダンボール迷路や香川さん制作「姫路城の迷路」の大型フロア迷路で、お城の複雑なつくりを体感できる。迷路遊びを満喫したら、香川さんの迷路絵本と同様に、さがし絵遊びでお城イラストを鑑賞できる。会期は7月13日~9月1日。