2024年05月28日 16:23

Clean Ocean Ensemble(クリーンオーシャンアンサンブル)は、回収された海洋ごみの見える化・定量化を促進する「海洋ごみMAP」アプリをリリースした。
「海洋ごみMAP」の回収された海洋ごみの見える化機能は、回収された海洋ごみの写真データを撮影するスマートフォンアプリケーションと、回収データを反映するWEBブラウザMAPの2つで構成。専用のアプリケーションで回収された海洋ごみの写真・位置情報・時間を記録することができ、回収された場所によって海岸・海上・海底の3つのカテゴリーにマッピングすることができる。いつ・どこで・どのような海洋ごみが回収されたのかというデータが蓄積されていくことで、より効率的な回収活動や発生抑制に繋がる。
Clean Ocean Ensembleは、海洋ごみ問題解決に貢献するために、小豆島の漁業者・香川大学等の協力を得ながら、海上での海洋ごみ回収技術の実証実験を計6回行ってきた。海上の海洋ごみ回収量を上げるためには、装置等のハード面ではなく、場所・時間・関連する自然条件等のソフト面が重要だと気づき、「海洋ごみMAP」の開発に着手。回収技術開発と並行して、回収した海洋ごみ再利用バリューチェーンの構築や独自の調査スキームの構築も進めている。
今年度には、小豆島の海上だけではなく、河川用の回収技術開発やアフリカのモザンビークでの漁業者との回収技術の実証実験を計画している。